ギャンブル依存症

ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類第10版)では病的賭博

DSM-5(アメリカ精神医学会の精神疾患の診断と統計マニュアル第5版)ではギャンブル障害

と定義されており、一般的にはギャンブル依存症と言われることが多い。

 

ICD-10の診断ガイドラインでは「本質的な特徴は、持続的に繰り返される賭博であり、それは貧困になる、家族関係が損なわれる、そして個人生活が崩壊するなどの、不利益な社会的結果を招くにもかかわらず持続し、しばしば増強すること」となっている。

 

【アメリカ精神医学会(DSM-5)によるギャンブル障害の診断基準】

A.臨床的に意味のある機能障害または苦痛を引き起こすに至る持続的かつ反復性の問題ギャンブリングで、その人が過去12か月間に以下のうち4つ(またはそれ以上)を示している

①興奮を得たいがために、掛け金の額を増やしてギャンブルをする欲求

②ギャンブルをするのを中断したり、または中止したりすると落ち着かなくなる、またはいらだつ

③ギャンブルをするのを制限する、減らす、または中止するなどの努力を繰り返し成功しなかったことがある

④しばしばギャンブルに心を奪われている

➄苦痛の気分のときに、ギャンブルをすることが多い

➅ギャンブルでお金をすった後、別の日にそれを取り戻しに帰ってくることが多い(失ったお金を”深追い”する)

⑦ギャンブルへののめり込みを隠すために、嘘をつく

⑧ギャンブルのために重要な人間関係、仕事、教育または職業上の機会を危険にさらし、または失ったことがある

⑨ギャンブルによって引き起こされた絶望的な経済状況を免れるために、他人にお金を出してくれるよう頼む(借

 金の肩代わりをしてもらった)

☆重症度の特定

 4~5項目:軽度  6~7項目:中等度  8~9項目:重度

 

【2大特徴】

 多額のお金が消費され、借金はほぼ必定です。家族や他人のお金を盗んだり、横領や他の違法行為に関わることもあります。また、様々な場面でをつくようになります。例えば、ギャンブルをするための資金を借りるための嘘、ギャンブルをしていた時間を隠すための嘘などです。

 

【自助グループ】

ギャンブル依存症からの回復にはGAが欠かせません。

☆GA(Gamblers Anonymous)無名・匿名のギャンブル依存症者

 1957年にギャンブルに対する強迫的観念のためにトラブルや惨めさに満ちた2人の男性の偶然の出会いから始まりました。