飲酒運転防止

飲酒運転は絶対に「しない!」「させない」みんなで守ろう

重大事故に直結する悪質・危険な飲酒運転が、いまだに後を絶ちません。

飲酒運転は運転者本人、車やお酒の提供者、同乗者が厳しく罰せられるだけでなく、被害者やその家族の人生を大きく狂わせる結果につながります。一人ひとりが「飲酒運転は絶対にしない、させない」と徹底し、飲酒運転を根絶しましょう。

 

①飲酒が運転に与える影響とは?

 ~少量でも脳の機能をマヒさせ、速度超過や判断ミスなどの危険運転になります。

「少ししか飲んでいないから」「アルコールに強いから」「距離が近いから」など、安易な考えによる飲酒運転は大きな間違いです。お酒に強い、弱いにかかわらず、少量の飲酒でもアルコールが脳機能に影響を与えて、安全運転に必要な注意力や判断力などが低下してしまうことが、様々な調査研究で明らかになっています。

【飲酒による運転への影響】

・動体視力が落ち、視野が狭くなる

・判断力が低下し、速度超過や乱暴な運転につながる

・ハンドルやブレーキの操作が遅れる

・平衡感覚が乱れ蛇行運転となる など。

 

②体内からアルコールが抜けるまでに必要な時間とは?

【アルコールの量と分解時間】

一般的なビール約500mlには純アルコールが20グラム程度含まれています。「純アルコール20グラム=1単位」とすると、この1単位のアルコールを分解処理するのに約4時間を要すると言われています。飲酒量に比例してアルコールの分解時間が長くなります。※アルコールの分解能力には個人差があり、さらに時間を要する場合もあります。


【睡眠とアルコール分解時間】

仮眠すればアルコールが抜けるとの考えは間違いで、むしろ寝ていた方が起きている場合と比べて、アルコールの分解が遅くなります。体からアルコールが抜けるまでには長い時間が必要です。翌日に車を運転する予定がある場合は、アルコールの分解時間を考慮し、適度な飲酒量にとめておくことが大切です。

③私たちが守るべきことは?

 ~飲酒運転をなくすための3つの約束

何の落ち度もない人の人生を狂わせてしまう”悪質で危険な犯罪”飲酒運転。そんな飲酒運転をした理由のアンケート結果によれば、「酒を飲んでから時間が経っていた」「事故を起こさない自信があった」「飲んだお酒の量が少ないので大丈夫だと思った」「運転する目的地が近かった」などの回答が多く、安易な考えから飲酒運転に及んでいることが分かりました。飲酒運転を根絶するためには、飲酒運転が非常に危険な行為であることを十分理解したうえで、運転者とその周囲の人が飲酒運転は「しない!」「させない!」という強い意思を持ち、みんなで協力することが大切です。

【約束1】お酒を飲んだら運転しない

運転者はお酒を飲んだら運転せず、公共交通機関や運転代行などを利用する。

運転するならお酒は絶対に飲まず、アルコールが含まれていない飲み物にすること。

飲酒運転を避けるために、車で酒の席に行かないなどの対策ととりましょう。

【約束2】運転する人にはお酒を飲ませない

運転するおそれがある人には、お酒を勧めたり飲ませたりしないこと。

【約束3】お酒を飲んだ人には運転させない

飲酒した人には絶対に運転させないこと。

飲酒運転の車に同乗しないこと。

飲食店側では飲酒運転防止のため、帰りの交通手段を確認するなどの対策も。

【ハンドルキーパー運動】

車で仲間と飲食店に行き飲酒する場合は「お酒を飲まない人(ハンドルキーパー)」を決め、その人はお酒を飲まず、仲間を自宅まで送り、飲酒事故を防止する運動です。ハンドルキーパーがいない場合には、公共交通機関が運転代行などを利用しましょう。酒類を提供する飲食店側も、お客さんが飲酒運転をしないよう、来店時に車で来たかどうか、またはハンドルキーパーがいるかどうかを確認するとともに、ハンドルキーパーへの酒類の提供はしないでください。また、お客さんが帰るときには飲酒運転をしないように毅然とした対応も必要です。